アトライズヨドガワでは、静電容量スイッチを活用した製品開発のサポートを行っています。
こちらの記事では、その静電容量スイッチのメリットと実際の製品事例をご紹介いたします。
静電容量スイッチとは
静電容量スイッチとは、電極に指などの導体を近づけることで、静電容量が変化することを原理として使用した入力装置です。
電極上に何もない状態の静電容量との比較で、導体が近づくことにより静電容量が大きくなります。
ある閾値を設定し、その値を超えたり切ったりすることで、ON/OFF制御を行うことができます。
静電容量スイッチのメリット
静電容量スイッチを使用することで、様々なメリットがあります。
① デザインの自由度が高く、スタイリッシュな演出を実現
静電容量スイッチは、表面パネルの素材に光だけを通すハーフミラーを使用し、電極下にLEDを配置することで、光るスイッチが実現できます。
何もないところから文字や絵が光って浮かび上がり、その部分を押すとスイッチとして反応するといったユニークでスタイリッシュなスイッチデザインを演出することができます。
さらにパネル上に指をスライドさせて音量や光量などを増減させるスライドスイッチやホイールスイッチ、表面パネルを曲げた曲面に電極を配置した曲面スイッチなども実現可能です。
これにより、今までのスイッチよりも幅広い製品デザインが可能となります。
② 優れた耐久性を実現
従来の機械スイッチは、構造上、内部の機構が打ち込みにより劣化していきます。
一方、静電容量スイッチは、電極上の表面パネルに触れることでスイッチを押したと認識するため、機械的な接点がなく、何度も押すことによる構造の劣化やスイッチ表面の摩耗がなく、半永久的な寿命を実現することができます。
表面パネルにはガラスやアクリルといった素材を使用できます。
耐薬品性に優れた素材を表面パネルとして使用することで、スイッチ部の消毒、洗浄が容易にできるようになり、かつそれによる劣化がなくなります。
さらに、表面に凸凹のないフラットなパネルは、ほこりなどのふき取りも簡単で、スイッチ部を常に清潔に保つことができます。
③ 防水、防塵対応を実現
静電容量スイッチは、電極を表面パネルの内側に配置しています。
製品の筐体を密閉仕様にすることで、表面パネル上部に水滴がかかっても、電極に水分が干渉して故障する、といったことを防げます。
さらに水滴がついた状態でも誤検知を防ぐようチューニングすることで、屋外で使用する製品や、キッチン、トイレ周りなど水濡れする場所でも使用することができます。
静電容量スイッチの採用事例
① 近接スイッチ
自動ドアのセンサやエレベーターのボタン、自動販売機の選択ボタンなどで使用されています。
物体の近接を検出して動作のトリガーとなる役割を果たします。
② 自動車の内外装
自動車のドアハンドル、エアコンの制御パネル、ステアリングホイール上のコントロールなど、内外装の操作インターフェースとして使用されています。
③ 産業用機器
工業用マシンや装置の操作パネルに組み込まれ、スイッチ等の操作性や耐久性の向上を図っています。
④ タッチスクリーン
スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどのデバイスで広く使用されています。
指やスタイラスによるタッチ操作を検出し、ユーザーとのインタラクションを実現しています。
静電容量スイッチのことなら、アトライズヨドガワにお任せください!
今回は、静電容量スイッチのメリットについてご紹介いたしました。
当社では、静電容量スイッチを活用した製品開発のサポートを行っています。
採用事例も多数ございますので、お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!