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こちらの記事では、フレキシブル基板(FPC)の構造と、実際の開発事例をご紹介いたします。
フレキシブル基板(FPC)とは
フレキシブル基板は、柔軟な素材を使って作られた曲げる事の出来るプリント基板です。
英語のFlexible printed circuitsの頭文字をとってFPCと呼ばれる事もあります。
ある程度曲げても問題なく、薄型でもあるため、電子機器の可動部(ヒンジなど)や、細い隙間を通したりするのに用いられます。
これに対して通常曲げることの出来ない基盤はリジッド基板といい、FPCほど配置の自由度や軽量さが無い代わりに、コストが安価となっています。
フレキシブル基板(FPC)の構造
▼片面構造
片面構造は、基板の片側のみに配線パターンと電子回路部品を配置する構造です。
薄く、軽量な基板として設計が可能であり、また、可動部での耐久性に関しても両面構造と比較すると長持ちする構造となっています。
一方、同じ機能性を実現する場合、両面構造と比較すると基板面積的には大きくなります。
▼両面構造
両面構造は、フレキシブル基板の表側と裏側両方に配線パターンや電子回路部品を配置する構造です。
小型化や回路設計の自由度が高く複雑な構造の設計もできますが、折り曲げ時に基板の内側と外側の伸び値が変わるなど、片面構造と比較すると、耐久性は落ちる構造です。
▼多層構造
多層構造は、フレキシブル基板とリジッド基板を合わせた構造です。
配線パターンの自由度が上がる他、多層にすることで電子回路部品の高集積化が可能となります。
一方、リジッド基板を利用する構造であることから、可動部や薄いスペースでの基板設置には不向きとなります。
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今回は、フレキシブル基板(FPC)の構造についてご紹介いたしました。
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